血液型別性格診断! これであなたの何かが分かる!?
こんにちは
血液の9割がドクターペッパーで構成されている人、ぼくです。
みなさんは、初対面だけどとりあえず間を待たすために世間話をしなければならない時を経験したことはありますか? ぼくは引きこもっていなかった頃はちょくちょくありました。
初対面の時はとりあえず適当に時事ネタについて「こんなニュース最近ありますねー」くらいで何とか間を持たすのですが、3、4回くらいあった人だと中々それでは間が持たず、あろうことかその人は微妙に"他人"から"知り合い"くらいの領域に踏み込んで来ようとする話題をピックアップしてくることがあります。
その中でもぼくが一番苦手なのが「血液型、何型ですか?」から始まる話題です。正直、意図が分からない。例えばその人もしくは友人に稀血の方が居られて、輸血が必要だから色々な人に血液型を聞いて回っているとか、そういう話ならイラっと来るどころか、ぼくだって自分の知り合いにも片っ端から聞きまわって行くでしょう。
でも大半のその質問って、そういう意図でされているとはとても思えないんですよね。
その質問をぶつけてくる人の殆どは血液型診断とかいう、人間を大まかに4種類くらいに分けて見るフィルターで勝手に性格を分析する為だったりします。
某テレビ番組の、今日の血液型占いくらいであれば、自分の血液型でおみくじを引くようなものだからまだしも、血液型性格診断で勝手に分析されて「あなたは〇型だから、こういう人よね」とか目の前で言い出された日にはもう、二度と会話するものかとなります。
全ての人間がその話題で盛り上がると思ってんじゃねえぞこの野郎、と控えめに言ってそう思いますね。
勝手に几帳面で真面目にされるA型
世にも恐ろしい診断だ。神経質で人の顔色を窺い、几帳面で丁寧。「おまえ、血液型何よ?」と聞かれてAと答えようものなら勝手に社畜へGOといわんばかりの真面目人間カテゴリに放り込まれてしまう。その人が(血液型診断至上主義者から見て)例外的にがさつで大雑把だったとしても、人間関係において少し神経質なところがあれば「ああ、やっぱりA型だから」、などと言ってこじつけられる。これが世にも恐ろしい血液型フィルターとかいうクソみたいなシステムだ。
どれだけ真面目に努力をして難関大学や試験に合格したとしても「あのひとはA型で、勤勉だから合格できた」という血液型フィルターによって今までの努力が「出来て当たり前なんだよな感」満載のものに変化していく様は血液型診断至上主義者が如何に失礼なことを言っているかが良く分かる。
そして極めつけは裏表が激しいとかいうA型ベタによる偏見だ。よい人間関係を築く為に努力している人間に対して、裏も何もしらないくせにA型テンプレのせいで勝手に陰口を叩いていたり酷い内面を持っているといったことにされる。外面だけ良くて、裏でひどい事ばかり言っている奴がA型だって言うのなら、血液型性格診断を持ち出して陰口のネタにしている奴らは全員A型って事になるが。
どれだけ悩みが多くてもマイペースにされるB型
自由奔放、人懐っこくて寂しがり屋、楽天的でマイペースなB型は、どれだけ悩もうが我が道を行こうがお構いなしにB型だからマイペース♪ とワケのわからんカテゴリにぶち込まれる。
変わった趣味を持っていたら「やっぱB型」、少し奮発して何か高いものを買ったら「やっぱB型」、友達多かったら「やっぱB型」、顔がゴリラっぽかったら「やっぱB型」
とりあえず何かしら注目が集まればやっぱB型にされるやばみ。
極めつけは勝手にワガママで自己中認定されることである。説明するまでもないが自己中とは自己中心的な性格で、例えば周りの迷惑も顧みず自分の利益になるのならば何でもやってしまう迷惑な人なんかに代表されるようなことを表す面倒くさい言葉だ。自己中な人たちがすべて「やっぱB型♪」なら、血液型性格診断を持ち出して迷惑がられていてもワガママ言って勝手に分析し、話のタネにしていくやつらは「やっぱB型♪」ちゃうんかい。
おおらかなO型
クソみたいな駄洒落である。不思議キャラでホワホワな娘はO型認定されてしまう。
可哀想なB型の皆さんとは違ってポジティブなイメージを持たれる、それを通り越してなんか血液型至上主義者たちによって神格化されているO型。B型のマイペースであることとの違いが全く分からないけど、とりあえずおおらかなO型。それにロマンチスト設定も追加されていたりもする。
駄洒落ついでに大雑把なO型みたいな事を言ってくる輩もいるが、その決めつけの方が明らかに大雑把に見えて仕方がない。
天才型でA型とB型の特性を持つハイブリットにされるAB型
血液型神話で、なんか知らんけど持てはやされがちなAB型とかいう血液型。独特で近寄りがたい雰囲気を持っているだとか芸術肌だとかなんとかかんとか。珍しいものをありがたがる奴らにもてはやされるのがこのAB型。面倒なことに彼らは自分の血液型がAB型であることを血液型診断至上主義者たちに知られてしまうと、質問に対して常識的な回答以外の事を求められてしまう。彼らにとってAB型は個性的な変人でなければならないからだ。
ここまで書いておいて何なのだけど
以上が、ぼくが血液型診断を持ち出して会話してくるやつらに持っている偏見である。そもそも、こういったものの見方をしている時点でぼくも同じ穴の狢なのだが、今まで生きてきた中で血液型の話を振られてよかった思い出など一度もない。後輩の女子が「カレピB型だから結婚するかどうか迷う」とか言い出した時なんか「この世の終わりか」、と思ったくらいだ。
世の中にはブラッドタイプ・ハラスメントなる言葉もあるらしい。ぼくと同じように血液型の話題にイラついているひとはそう少なくないって事なんだろうなって思う。科学的根拠のない性格診断に腹が立つからという理由でブラッドタイプ・ハラスメントを嫌う人がいるという話も聞くが、ぼくはそれとも少し違うかもしれない。
取ったか取っていないか良く分からないような統計のようなものをもとに押し付けられる、自分とは異なる誰かのイメージを勝手に自分にこじつけられて、その通りに行動できなければ勝手にあきれられるというクソみたいな展開を誰が喜ぶのだろうか。科学的根拠があろうがなかろうが例外はいつでもあるわけで、そのいわゆる"例外"に当てはまった人間はその集団のなかの異端であるかのように扱われる、個性など求められていない世界。県民性とかの話だってそうだ。
〇〇県民だから、やっぱ〇〇な性格なんでしょ?! とか、〇〇県民はこれだから…… みたいな言い方をする人を見て、それがどれだけ統計に基づいたものであったとしても、その人個人に当てはめて勝手に期待したり勝手にそのイメージを前提に話を進めていくのはとんでもない話。
さいごに
本棚漁ってたら、ちょっと面白い本を見つけたので紹介します。
困ったときのベタ辞典。こちらの書籍でも
合コンや飲み会で、とりあえず無難に間をつなげたいときに用いるベタ語
と、血液型何型? というベタな話題の振り方が紹介されています。数あるベタな話題の中でも毛嫌いする人が少なからずいるであろう、この血液型に関する話題。場合によっては地雷原にもなりうるので要注意ですね。
今はまだベタな話題だからと何気なく振っている話題でも、いつしか先述のブラッドタイプ・ハラスメントなる言葉が広まっていくうちに、なかなか話題に出来ないネタになってくる日も来るのかもしれませんね。
この本の中で「この店は客にゴキブリを食わせんのか!」と「おれは酔ってない!」あたりが心にグっと来ましたね。読めば読むほど「あ、このシチュエーションあの時のだ……」「ドラマで観たわこれ」って気持ちでニヤニヤしながら読み進められる一冊となってます。
ではでは
▼人間関係にかんする過去記事
▼カラオケハラスメントを防ぐ巧妙な手口