大根役者の「大根」って、いったい何なのよ!?
こんにちは
日本に生まれて来たはずで、海外にも行ったことが無いのに日本語が未だ不自由な人、ぼくです。
引きこもっていても、他人と会話する機会って結構つくれますよね。インターネットが一般的に普及して、掲示板やチャット、ブログのコメントを通しての会話だったり、音声通話ソフトをインストールして、PCにマイクを接続すれば通話なんかもできますね。
で、特にリアルタイムな会話が行われるチャットや通話をしていて思うことがチョイチョイあるのでダラダラと書いていこうかなって思っています。
大根役者って、意味はしってるけどなんで大根って言うの
例えば、こんな話題がふと会話に上がってきたとします。それに対する返事は、答えを知っている人の場合、サラっと答えることでしょう。知らない場合は「分かんねぇな」「何なんだろな」といった感じに、大根の謎について微妙に話も膨らんでくるわけですが、ここはインターネットです。
「大根役者 由来」とググって、結果報告をサラっと言ってしまう事だってできますね。便利。さすが先生。
でもね、ぼくはその行為にチョット待ったを掛けておきたい。勿体ない! 会話中にググってしまうと非常に勿体ない! せっかく、その場の全員が大根役者の大根を知らないのに大根について語り合うチャンスを潰してしまっているんだ!
で、大根役者の大根って何なんですかね
「で、なんで大根って言うわけよ」
「アレじゃね? 大根は苦いから、見た人がしかめっ面になるとか」
「じゃあセンブリ茶役者でいいじゃん」
「引っこ抜くときに力が要るだろ? 日の目を浴びるのが大変って意味だとしっくりこない?」
「ゴボウの方がピンとくる件について」
「ゴボウ育ててる人しか知らねーよ」
「農家バカにすんのか!? やんのかコラ」
「あ、大根って白いじゃん。つまりさ、観客がシラケるから大根。これで決まりでしょ」
「数ある白いものの中で大根がピックアップされる理由がしっくりこないんだが?」
「あー、俺ダイコン苦手だからさ、苦手な人が多いからじゃん?」
「お前は大根に喧嘩売ってんのか?」
その場にいる全員が知らない大根役者の大根を想像して、それぞれの意見を述べていくわけですが、その風景を少し遠くから眺めると、まるで大喜利でもしているかのような気分になれます。
いつでもどこでもググれる時代で、こういった無駄だけどなんか楽しそうな会話をしようとすると、あっさりググって1分もたたずに大根の正体は暴かれてしまいますが、彼の正体を知ってしまう前に一度でいいから見てみたい。オバカな会話が続くとこ。
でも、大根役者の大根が何なのか分からないんですけど
これだけ言っておいてから何なのですけど。答えを知らないなら知らないなりに考えるような会話をできなくする、会話中のググり行為をぼくは別に全面否定する気はありません。
そもそも、そんな会話をグダグダと続けた後、結局答えが判らずで終わるのも、知識を得る機会の損失ですからね。今回は大根の例を挙げていましたが、話題によってはそもそも大喜利なんて求めていないことだってありますし。
でも日常の中でのホンの些細な疑問が会話になったときに、あえてググらない楽しみという選択もある事を読者の皆様に共有してもらいたい。ただそれだけの事なんですよ。答えのない話はググっても答えが出てこないままですが、答えのある話をググらずにちょっと続けてみる。ミステリ小説の探偵になった気分を味わえる会話の楽しみ方を大事にしていきたいものですね。
さいごに
あ、そうそう忘れていました。タイトルの件なんですけどググったらwikipediaにも載っているんですね。諸説あるようですが、wikipedia曰く有力説とされるものを紹介します。
町人文化から生まれた粋な柄、「いわれ小紋」の文様に「大根とおろし金」があり、
- 消化が良く、どのような調理方法でも“食べ物にあたらない”、「無病息災」。
- 同じく“食べ物にあたらない”、“難事にもあたらない”、つまり「困難に出会わない」。
- 大根をおろす事から“大根役者を役から降ろす”、“役をおとす”、すなわち「厄落とし」。
といった説が有力とされる。
(大根役者 - Wikipediaより引用)
他にも複数の説がwikipediaに記載されていますが、どれも面白くてしっくりきます。まあ答えを知らない人同士の会話では、なかなか出てこない説でしょうね。
普段よく使う言葉の語源を調べてみるのってけっこう面白いもので、おなじ役者関係の事なら「二枚目」(イケメン的な意味で使われるアレ)とかも、調べると「へぇ~」ってなります。
意外と、普段使っている言葉の中に話のネタって転がっているものですね。
あ、ちなみにぼくは大根めっちゃ好きです。煮てもいいし生でもいいし、おろした大根を魚の上に乗っけて食べても美味い。紅葉おろしとかもいいですよね。
ではでは